中世に入るとトゥーバ、リトゥスはビザンチンを通ってアラビアの影響を受け、管長が徐々に長くなり、管型が円筒に近づいていきました。
中世初期のこの円筒形のトランペットは、クラーロ(claro)あるいはブイジーヌ(buisine)と呼ばれていました。
1240年には、イタリアのフェデリーコ2世がトゥベクタ(tubecta)という楽器を作らせた記録があり、この言葉がトロンベッタ(trombetta)、あるいはその後ダンテの詩に初めて現れるトランペット(trumpet)という語の起こりとなります。
トゥベクタも実はローマ時代のトゥーバという語の縮小形です。
この楽器がどのような形であったか不明ですが、現在のトランペットにかなり近づいたS字形の管を持つ楽器は、1400年に最古の資料があります。
30年後には現代と同じ巻管のものが現れます。
この頃の楽器は、現在のものよりベルが小さく、管の肉が厚く、マウスピースも重いことから、他の木管楽器や弦楽器と音色や音量の点で、同等に演奏できたことを示しています。
当時、巻管のものはクラリオン(clarion)、直管のものはトロンバ(tromba)と呼ばれていました。
1511年の木版画にはフェルト・トランペット(felt-trumpet)と、クラレータ(clareta)という2種のトランペットが現れます。
前者は屋外用の野戦楽器であり、後者は室内用の楽器でした。
このクラレータは当時ギルド(封建制)社会の特権として演奏されていた楽器で、非常に高い倍音を鳴らせることが特徴でした。この傾向は19世紀まで見られます。
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