管長をまったく変えることのできなかったナチュラル・トランペットに最初の改良が行われたのは15世紀でした。
これはマウスピースのパイプ部分を長くして、管長を多少コントロールする手法でした。
これが後にクルーク・システム(継ぎ足し管)に発達し、19世紀にはスライド・トランペットへと進化しました。
このスライド・システムがトランペットに採用されている実例は、現在ベルリンの博物館に所蔵されている1651年作の楽器が最古のものとなります。
一方、1760年にホルンに鍵(音孔)を付ける試みが行われたことから、1801年にはアントーン・ヴァイディンガーによってトランペットにも鍵が付けられましたが、これは音色や音程への影響が酷く、不成功に終わりました。
1788年にイギリスでトランペットにヴァルヴを1つ付けて、管の調を半音変えることに成功しました。
これが後のバルブ・システムの先駆です。
現在トランペットに使われる3本ピストンのバルブ・システムは、ブレイクレーの創案によるブーシー・オートマティックと呼ばれるシステムで、この他にも数種考案されたが、いずれも実用化されるにはいたりませんでした。
現在のバルブ・システムのトランペットに、はっきりと応用されるようになったのは1820年頃からで、1850年には完全に普及しました。
バルブ・システムのトランペットの初期は、E♭とB♭が主流を成していましたが、この他にも低音楽器としてテナー・バリトン・バス・コントラバスといった楽器が作られていました。
1850年頃にはF管のアルト・トランペットも作られました。
しかし、これらの中で現在に残ったのはB♭管とC管のトランペットと、バリトン・トランペットからワーグナーの示唆で改良された、現在でいうバス・トランペットの3種です。
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